セントキッツ・ネイビス

東カリブ
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正式名称は「Saint Christpher &Nevis(セントクリストファー・ネイビス)」だが、一般的には「セントキッツ・ネービス」と呼ばれることが多い。 二つの島からなるかつてサトウキビ農園で栄えた元イギリス領の独立国で、 首都のあるセントキッツ島はクルーズ船も寄港する観光地、 ネイビス島は昔の農園邸宅をリノベーションした静かでおしゃれなホテルがある大人リゾート。

世界遺産 ブリムストーン・ヒル要塞国立公園

(Brimstone Hill Fortress National Park)

1999年に世界遺産に登録された、植民地支配をめぐるヨーロッパ列強の争いの舞台となった砦。1690年に最初の大砲台が設置され、火山島ならではの急斜面の地形を生かし2段の砦が作られた。また多角形の要塞としては世界最古とされる。当時の大砲や砲丸やカリブ族の壁画、さらにはアメリカ独立戦争時のカリブ地域の役割についての展示は必見。

 

国立博物館
(The National Museum)

昔の財務省の建物を改装して2002年にオープンした博物館。先住民がどのように絶滅していったか、アフリカから連れてこられた奴隷の生活、サトウキビ農園の盛衰などの展示がある。歴史を学んでから観光に出かけると、また違った視点でセントキッツを見られるかもしれない。

©️St.Kitts Tourism Authority

 

イマキュレート・コンセプション大聖堂
(Immacurate Conception Cathedral)

英国支配のセントキッツでカトリックが広まったのは、ポルトガル、近隣フランス領カリブの島々、アイルランドから、敬虔なカトリックである移民が19世紀にセントキッツに数多くやってきたから。首都バセツールの街中で最も目を引く荘厳な大聖堂。

©️St.Kitts Tourism Authority

 

ザ・サーカス
(The Circus)

ロンドンのピカデリー・サーカスをモデルにし、ならって名前を付けたバセツールの街の一角。ビック・ベンをモデルにしたという緑の時計塔が目を引く。周囲には多くの歴史的建造物の跡が見られる。注意深く建物の入り口を見てみると、小さく「かつてここは〇〇でした」と表示されていることが多い。

 

ロムニー・マナー
(Romny Manor)

第3代アメリカ合衆国大統領トーマス・ジェファーソンの祖先がかつてオーナーだった非常に歴史ある邸宅跡。1834年イギリス政府の方針に反し、当時の領主オムニー伯爵が敷地内で働くアフリカ奴隷を解放したため、セントキッツで初めて奴隷解放が行われた場所でもある。カリブ族の村落跡でもあり、敷地内にカリブ族の壁画等も見ることができる。現在はろうけつ染めバティックで有名。

©️St.Kitts Tourism Authority

 

サウスフリゲート・ビーチ
(South Frigate Beach)

セントキッツ島で白い砂浜のビーチを目指すなら、島の南東部へ。中でも1.6kmの海岸線が続くサウスフリゲート・ビーチは人気スポットの一つ。チェアやパラソルを借りることもでき、バーやレストランもあるので1日中滞在できる。

©️St.Kitts Tourism Authority

 

セントキッツ観光鉄道
(St.Kitts Scenic Railway)

2階建ての観光鉄道で、1階部分が冷房つき、2階がオープンエアー。ラム酒ベースのカクテルやジュースを楽しめる。車掌さんのわかりやすい説明を聞きながら、歴史、植物などの理解を深めていく。列車は近年、観光客のために作られたものだが、走る鉄道は100年以上前にサトウキビ畑からの生産物を運ぶために敷かれたもの。

©️St.Kitts Tourism Authority

 

温泉施設
(Bath Hotel and Spring House, Nevis)

火山島であるネービス島の温泉施設。18世紀の温泉施設の遺跡と同じ敷地内に、現在もこんこんとわき続ける熱い温泉に入ることができる。温度は日によって微妙に変化するが、大体43~45度ほどで熱風呂好きにはたまらない。冒険好きはネービス山のトレッキング後にこの温泉に入ったらどうか。酷使した筋肉が癒されるはず。

©️St.Kitts Tourism Authority

面積 :  269 km²

人口 :  5.2 万人

首都 :  バセツール (Basse-Terre)

民族 :  アフリカ系

宗教 :  キリスト教(英国国教会)

通貨 :  東カリブドル

言語 :  英語