ハイチ

中央カリブ
-

世界で初めてのアフリカ系国家として、1804年に植民統治国であったフランスから独立。 ブードゥー教などアフリカを起源とした文化やアートが根付き、 「アフリカ以上にアフリカ」と表現されることも少なくない。 美しいビーチ、バードウォッチング、ウミガメの産卵、沿岸に暮らすマナティーなど自然も豊か。

シタデル・ラファリエール
(Citadelle Laferrière)

1982年に世界遺産に登録されたハイチ北部カパイシアンのラ・フェリエール山頂にそびえる要塞。独立してまもないハイチを旧宗主国であるフランスの侵攻から守るため、20万人もの奴隷労働者を使い、1805年から1817年にかけて建てられた。

©️Haiti Ministry of Tourism

 

サンスーシー宮殿
(Palais Sans Souci)

独立直後ハイチが南北に分かれていた頃、1807年に当時のハイチ国(北ハイチ)の大統領となり、のちにハイチ王国国王を即位宣言したアンリ1世の宮殿。大きな権力の証として建てられた宮殿だったが、国民の反感が高まり、1820年にこの宮殿で自ら命を経った歴史上重要な場所でもある。

©️Haiti Ministry of Tourism

 

青の湖
(Bassin Bleu)

美しいいくつもの滝が流れおちるコバルトブルーの滝壺。ここを訪れることだけがハイチへ旅行する理由になる、知る人ぞ知る観光名所。大雨の後は茶色く濁ってしまうため、3〜11月の乾季がベスト。

©️Haiti Ministry of Tourism

 

マテュランの滝
(Saut-Mathurine)

カヴァヨン川からつながる高さ27m、幅30mのハイチで最も大きな滝。ここに流れ込んだ水は、マホ盆地の集水域で水力発電に使われている。四駆車でしか行けない場所にあり、水量の多い雨期は道も悪くなるので、決してアクセスがいいわけではないが、秘境に探検に行くような気分を味わえる。

©️Haiti Ministry of Tourism

 

鉄の市場
(Marche de Fer)

首都ポルトー・プランスで、生鮮食品から絵画までありとあらゆるものが売られているマーケット。1890年代に建てられた鉄製建築物でそれゆえに「鉄の市場」と呼ばれるようになった。ハイチ地震の際に倒壊したため、現在見られるのは再建されたもの。

©️Haiti Ministry of Tourism

 

オジェフォンブルン美術館
(Musée Ogier-Fombrun)

コロンブス到着以前の、先住民が暮らしていた時代からフランス植民地でカリブ海最大の砂糖生産地であった1794年頃までの豊かな歴史が学べる博物館。サトウキビ農園跡地としての貴重な展示に留まらず、ウエディングを挙げられる庭園、ダイビングのライセンス取得講習も受けられるビーチ・リゾートホテルとしても人気。

©️Musée Ogier-Fombrun

 

国立パンテオン博物館
(Museo del Panteón Nacional Haitiano)

敷地内には、ハイチ独立に活躍した英雄たち4名のお墓も作られている。コロンブス到達からハイチ革命、デュバリエ独裁時代など、残された歴史的遺産を展示している。

©️Haiti Ministry of Tourism

 

ジャクメル
(Jacmel)

ポルトー・プランスの南西120㎞、19世紀末から20世紀にかけてコーヒーの積荷港として栄えた、ハイチや世界中の芸術家が集まる素敵な街。19世紀の税関オフィス、牢獄、港、商人の邸宅や市場などが見どころ。

 

ラ・ビス国立公園
(Parc National La Viste)

ハイチ国立公園の一つで、最高峰の標高は2,275m。80種類の野鳥が生息しヒスパニョーラ島の固有種にも出会える。中でも島内で最も壮大なハイキングができるのが、マッシフ・デ・ラセル山脈の西側で、約7時間のトレイルとなる。

 

ペシオンヴィル
(Petionville)

高級ホテルが立ち並び、美食家もうならせるレストランが軒を並べる。ハイチ在住外国人が多く住む地域でもあるため、スーパーマーケットや、病院、旅行会社、花屋、カフェ、クリーニング屋、写真屋などがある。ポルトー・プリンスよりも値段は若干高めだが、外国人や富裕層向けといった感じ。

面積 :  27,750 km²

人口 :  1,112 万人

首都 :  ポルトー・プランス (Port-au-Prince)

民族 :  アフリカ系、混血

宗教 :  ブードゥー、キリスト教(カトリック、プロテスタント)

通貨 :  ハイチ・グールド

言語 :  クレオール、フランス語