プエルトリコ

中央カリブ
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英語, スペイン語

400年のスペイン植民地時代を経て1898年にアメリカ自治領となった。 そのため公用語は英語だが島民が話すのはスペイン語、文化も植民地時代のものが色濃く残る。 カリブ海に浮かぶ4番目に大きい島で、山・川・湖・ビーチなど広大な自然はもちろん、 世界遺産の旧市街の遺跡、レストランやサルサ音楽まで、見どころが多い。

世界遺産 サン・ファン旧市街地
(Old San Juan)

1521年にスペインにより作られた都市。現在は橋がかかっているが元々は島であり、島全体を砦で囲まれている。1700年代に船のバラストとして持ち込まれた鉄さいを作る際に使用された青銀色の石畳、パステルカラーの建物、ロマネスク調のアーチ、コートヤード、バルコニーなど、スペイン統治時代の名残があらゆるところに見てとれる魅力的な街。

 

エル・モロ要塞
(Castillo San Felipe del Morro)

別名エル・モロ岬とも呼ばれ、オールド・サン・ファン最北端に位置し、サン・ファン湾への侵入を防ぐ砦として3世紀にわたって街を守ってきた。6階建ての砦や灯台は1539年に建てられたもので、200年近くをかけて作られた砦に関する情報が映像で見ることができ、イギリスやオランダからの攻撃をどのように防いだのかわかりやすく伝えられている。

 

サン・ホセ大聖堂
(Iglesia de San Jose)

1523年にドミニク派によって建てられた教会は新世界において2番目に古い歴史を誇る。価値あるゴシック調の天井には、プエルトリコ初代総督であるフアン・ポンセ・デ・リオンの家紋を見ることができる。

 

サン・クリストバル要塞
(Castillo de San Cristobal)

1539年に最初の大砲台を備えた砦が作られ、1783年に完成し現在の形となった。敷地内にはスペイン軍の宿舎や貯水槽も残る。27エーカーの広さに全長46mの壁を配置し、主砦を守っている。大西洋とサンファンの街並み一帯を見渡すことができ、その眺望も素晴らしい。

 

エル・ユンケ 国有林
(El Yunque National Forest)

東部にある45㎢の熱帯雨林で1,000年以上の古い木々が元気に生い茂っている。大西洋やカリブ海が臨める。コキと呼ばれる固有種の小さなカエルの鳴き声が聞こえる。ビジターセンターに寄ってから散策を始めると良いだろう。

 

バカルディ・ラム酒工場
(Bacardi Rum Distillery)

ラム大聖堂と呼ばれる6階建てのピンクの蒸溜工場は127エーカーの土地に建つ。キューバでラム酒製造を始めたバカルディ家は1936年にプエルトリコへ移転。現在では一日約40万リットルを製造し、年間2,100万ケースが世界中で飲まれている。人気の工場ツアーは、ラムパンチのウェルカムドリンクで始まる。

©️Bacardi Rum Distillery

 

ポンセ
(Ponce)

南海岸に位置する17世紀半ばに開拓された歴史ある街。ハイチ革命を逃れたフランス人実業家がサトウキビ生産のために移住し、以降、他の島々やスペイン領からの移民が増え、大きな経済拠点に発展した。その歴史を彩るかのように豪華な建造物が残る。

 

ブエナビスタ農園
(Hacienda Buena Vista)

1833年にドン・サルバドール・デ・ビブスによって始められた82エーカーのコーヒー農園。現在もスペイン植民地時代に作られたままの状態で稼働し、山から水車まで水を運び、水力を利用し収穫したコーヒー豆を出荷前の状態へと加工する機械が現役で動いている。

 

カグアナ先住民族遺産センター
(Caguana Ceremonial Indigenous Heritage Center)

西インド諸島の考古学上、最も重要な先住民の遺跡の一つ。1270年代に先住民によって作られた30の球技コートが残されており、宗教的な儀式やダンスで使われたという説、当時ゲームに使われていたという説、また天文学的な観測を行うために造られたと言われている。センター内には博物館の他、タイノ族が食用として収穫していた食物や、家を建てるために使用していたボヒオスの木などが植えられている植物園がある。

©️Caguana Ceremonial Indigenous Heritage Center

面積 :  9,104 km²

人口 :  319.3 万人

首都 :  サン・フアン (San Juan

民族 :  アフリカ系、スペイン系、アメリンディアン、混血

宗教 :  キリスト教(カトリック)

通貨 :  米ドル

言語 :  スペイン語、英語