19世紀に建てられたセントジョージズ英国国教会やカトリック大聖堂など、イギリス植民地時代の石造の建物が丘の坂道に並ぶ街。道路の名前はグレナダの歴史を物語るように、フランス系やイギリス系の名前がついている。
世界有数のナツメグ産地としても知られるグレナダ。日本でナツメグといえば粉状であるが、粉に加工する前の黄色い実の中の赤い繊維に包まれた、採れたばかりのナツメグの実を見ることができる。
グレナダのカカオの歴史、カカオ豆からチョコレートができるまでのすべてが、この博物館に展示されている。またグレナダ国内の全ブランドのチョコレートや、グレナダ産のカカオを使ったボンボンなどの高級チョコレート、ココアの元となるカカオボール、チョコレートペーストなど、数多くの地元産カカオ製品が揃う。
1785年からラム酒の製造を行っている工場で、創業当時からそれほど変わらず昔と同じ伝統的な方法で今も作りつづけられている。かつて製糖所で使われていた水車は、現在も稼働する水車としてはカリブ地域で最も古い。
グレナダで穫れたフェアトレードでオーガニックの薫り高いトリ二タリオ種のカカオのみを使ったダークチョコレートの製造販売会社。希少価値の高いためチョコレート自体も高価であるが、その味と香りには納得できる。カカオの発酵や乾燥の加工プロセスを見学でき、グレナダ風ココ・ティー(ホットチョコレート)を味わえるカフェも併設。
セント・ジョージズ沖に沈む大きな海中美術館。珊瑚の成長を助けるため、保護活動に参加するボランティア・スタッフの顔を型取ったコンクリートを海にしずめたというアート作品。現在は珊瑚も成長し、美しい海中彫刻美術館となった。ダイビングやシュノーケリングで彫刻を見ることができる。
17世期から続く歴史ある農園には、グレナダで栽培されているナツメグやバニラ、シナモンといったスパイス類やカカオ、地元のフルーツなど農産物の畑を見学することができる。併設されるグレナダ料理レストランやクラフトマーケットも人気。
花々が咲き乱れる緑に囲まれたトレイルを下ると大きな滝と小さな滝の二つにアクセスでき、小さな滝の方に滝壺への天然のすべり台がある。ちょうど滝が落ちる場所に人が一人座れる大きさの穴が開いた岩があり、そこに座りながら流れてくる水を肩や背中で受けるのも気持ちいい。暑い一日の数時間を静かに涼しく過ごすにはぴったりの場所。
グレナダに多くある滝の中でも、風光明媚で、山道を歩くこともなく、車で簡単にアクセスしやすいのがこちら。滝の上部へ行く場合は、グランド・イータン国立公園でガイドを手配することもできる。
先住民カリブ族言葉の”Kayryouacou”が由来で「珊瑚礁の土地」を意味する。本島からフェリーで1時間半ほどの、人口8000人の島。観光地化されていないが、カラフルな木造の古民家が立ち並び、カリブ海の田舎体験ができる島として名高い。
マルティニーク島から来たフランス人漁師がプティ(小さな)マルティニークと名付けた、本島からフェリーで2時間ほどの離島。およそ1000人の島民がいくつかの同じ苗字を名乗り、徒歩で移動できる、非常に小さくアットホーム。標高226mのピトン山のハイキングやヨットでのセイリングが楽しめる。
面積 : 344 km²
人口 : 11.5 万人
首都 : セントジョージズ(St. George’s)
民族 : アフリカ系、混血
宗教 : キリスト教(カトリック、プロテスタント)
通貨 : 東カリブドル
言語 : 英語、フレンチパトワ