1634年の入植以降、オランダ海上帝国の植民地であった時代の街並みが残された港町として世界文化遺産に登録。その特徴はかつての総督による壁に色を塗らなくてはいけないという定めによって生まれたカラフルな建物。となりあわせて同じ色の建物が並ぶことはない。また当時主流だった中庭のある建築スタイルもそのままレストランとして使われ300年以上前の街を回想させる。
1651年から続く西半球で最も古いシナゴーグ。床には足音がしないように砂が敷き詰められている。施設内のユダヤ文化歴史博物館には、シナゴーグやキュラソーにおけるユダヤ・コミュニティの長い歴史に関する品々が展示されている。
近代的に改装されたアムステルダム砦は政府機関のオフィスとなっている。広いコートヤードを訪れて1760年代のカラフルなオランダ植民地時代の建築物に囲まれてひと時を過ごすとよい。教会内には小さな博物館がある。
75km離れたベネズエラからボートでマンゴー、バナナ、パパイヤ、パイナップルなどの熱帯フルーツやトマトやレタスなどの野菜を運んでくるボート上の八百屋さん。近海では採れない魚やロブスターが店先にならぶことも。このマーケットではスペイン語のみが話される。
ウィレムスタッドのプンダ地区とオトロバンダ地区を結ぶ、セント・アンナ湾にかかる全長167mの橋。浮きとエンジンがつき、外航船が通行できるよう定期的に開かれている。開く際に動く橋に乗って楽しむのも観光名物の一つ。オランダのエマ女王にちなんで名付けられた。
600種の海洋生物の展示をしているカリブ海屈指の水族館。キュラソーを中心とした近海の生物の詳細な説明を伴う展示が嬉しい。イルカと泳ぎ触れあうことのできる「ドルフィン・アカデミー」も併設。
キュラソーに点在するオランダ植民地時代の建物の中でも最高の保存状態。17世紀にサトウキビ農園が始まり、ラム酒と糖蜜が輸出された。母屋は1700年建造。近頃は心身障碍者のための職業訓練学校として一部が使われており、制作された美しい工芸品はリーズナブルな値段で売られている。
降水量の少ないキュラソーは、アロエの産地としても有名。キュラソーで天然のアロエを使った化粧水などをリリースしているオーガニックブランド「Curaloe」の農園で、エキゾチックに広がるアロエ畑の景色を楽しみながら、めずらしいコスメ商品を選べる。お土産にも最適。
地元の人に島で最も美しいビーチを尋ねたら、まず名前があがってくるのが、首都から車で50分走った北端に位置するこのビーチ。近くにサンゴ礁があるために、シュノーケリングも楽しめ、ウミガメやマンタが目撃されることも。
ウィレムスタッドの北部にある18㎢の古いプランテーション跡地。オランダ西インド会社の監督によって1662年に建設されたサボネット・グレードハウスは必見。博物館やカフェも併設され、馬で園内を周ることも可能。
キュラソーの海にはおよそ60種類のハードタイプのサンゴと100種類以上の魚が生息している。30mの透明度を誇り、水温が高いため多くのダイバーを引き付ける。ビーチから水中に入りシュノーケルをしても、十分に楽しめる。
面積 : 444 km²
人口 : 13.2 万人
首都 : ウィレムスタッド (Willemstad)
民族 : ヨーロッパ系、アフリカ系、混血
宗教 : キリスト教
通貨 : ネイザーランド・アンティル・ギルダー、米ドル
言語 : オランダ語、英語、パピアメント