1657年に初めてこの地に大聖堂が建てられたものの地震やハリケーン等で崩壊し、現在見られるのは1895年に再建されたもの。エッフェル塔の設計士グスタブ・エッフェルの影響を強く受けたピエール・アンリ・ピックにより設計された。
首都のセントラルパーク的存在の憩いの場である公園。マルティニーク出身だった皇帝ナポレオンの妃ジョセフィーヌの像があるが、実家のプランテーションの繁栄を願い、仏領カリブにおける奴隷制の継続をナポレオンに迫ったとされており、一部の人々に好意的に思われていない。像の頭部が切り取られて赤いペンキをかけられたままの姿で放置されている。
ジョセフィーヌの生家であるサトウキビ農園の美しい石造りのキッチンが博物館になっている。ジョセフィーヌの子供時代に使用されていたとされるベッド、ナポレオンとの結婚証書、ナポレオンへのラブレター、昔のサトウキビ畑で使われていた農耕具等も展示されている。
「花々の島」の名前の通り、様々な種類の南国の明るい色の花々が売られている。マンゴーやグアヴァ、パイナップル等のフルーツや、併設される魚市場には水から揚がったばかりの魚やロブスター等も並ぶ。おみやげに名物ラムパンチや、伝統のマドラスチェック柄の小物等が人気。
通の間では高い評価を得て知らない者はいないセント・ジェームズのラム酒。甘すぎることなく、エッジが利いて、薫りが奥深いラムを作るこの蒸留所では、ラム酒の製造過程を見学できテイスティングもできる。アンティークの製造器具の展示もしている。
古い製糖所とラム酒工場が博物館になっており、アンティークの製糖器具などの展示がある。3世紀にわたるサトウキビ産業が島に与えた文化的、経済的インパクトを提示したパネルもある。
1902年に噴火したペレー山が与えた被害が残される博物館には、ドロドロに溶けたガラスのコップや石化した米粒等の展示がある。最も印象的な廃墟は、大部分は崩壊しているものの、18世紀に建てられた豪華な劇場は、フランス本土からの客を800人収容できた当時の威厳ある姿が想像できる。
聖ドミニコ会修道院とサトウキビ農園跡。その歴史は1660年まで遡り、フランス革命の際、フランス政府に差し押さえられたこともある。近年は文化伝承カルチャーセンターとして再開発された。チャペルや住居跡は昔のままの姿で、ラム酒蒸留のための器材や製造工場も残っている。
壮大な景色と昔ながらの漁村の合間に美しいビーチが広がる。17世紀の農園シャトー・ドゥブックの跡地もある。その領主は、夜間に松明をたき航海中の船をおびき寄せ座礁させ、積荷を強奪したことで悪名高い。
面積 : 1,128 km²
人口 : 37.7 万人
首都 : フォール・ド・フランス (Fort-de-France )
民族 : 混血(フランス、アフリカ系、インド系、シリア系、レバノン系)
宗教 : キリスト教(カトリック、プロテスタント)
通貨 : ユーロ
言語 : フランス語、クレオール