トリニダード・トバゴのお正月
2023

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新年あけましておめでとうございます。

みなさま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

トリニダード・トバゴでは、1月1日が国民の祝日。

今年は1日が日曜日だったため、2日が振替休日となり、

本日3日から会社や政府など年明けの仕事始めとなります。

日本のように新年の連休はなく、1月1日のみが祝日で大きな催しもなく、

普通の祝日という感じです。

「Old Year」と呼ばれる大晦日にはホテルでパーティが開催されることが多く、

カウントダウンを経て新年を迎えた瞬間に、各地で花火が打ち上げられます。

いわゆる日本の夏祭りのような花火ではなく、主に個人が花火を買って打ち上げます。

12月になるとスーパーマーケットの駐車場や高速道路の脇に花火の出店が出始め、

きっと日本では禁止されているだろう大きな打ち上げ花火も、こういった出店で購入できます。

新しい年の始まりを祝って、友達の家で飲み会などを開いたら、

普通に翌日から日常がスタートします。

 

新年=日本のお正月みたいなお節や初詣みたいなものはありませんが、

トリニダードではクリスマスがお正月のようなものです。

1ヶ月前からクリスマスに向けて大掃除をして、

また同じく12月に入るとブラックケーキやソレルジュース、

ポンチョクレマ、パステル、ジンジャービア、ポークハムなどなど

時間をかけてクリスマス料理をこしらえます。

25日までは準備やパーティで大忙しですが、

当日はレストランやお店も全部おやすみでまるで街はゴーストタウン、

厳かに家族でクリスマスを迎えます。

このゆっくり流れる静かな空気感は、日本のお正月そっくりです。

 

しかしながら、日本人の私はどうしても大掃除などをクリスマス明けにも残し、

大晦日までバタバタと掃除や片付けをしてしまうので

きっとトリニダード人の夫は「なぜクリスマス前に終わらせないんだ」と

不思議に思っているはず、口には出さないけれど。

 

トリニダードでは新年を迎えた瞬間に、一気にカーニバルに向けてギアが入ります。

お正月のしっとりとした空気は皆無、ラジオ局でも新しいカーニバルソングが流れ、

ここからパーティやスティールパンなどの各種コンテストの準備にみんな大忙し。

トリニダードでビジネスをしていると年明けから何も動かないので、

これからカーニバルまでの2ヶ月は、なるようにしかならない、そんなシーズンへ突入です。